ピロリ菌のことをもっと知ろう!

ピロリ菌の除菌中のアルコール摂取は厳禁?

アルコール摂取 胃潰瘍や胃がんの発症リスクを高めるとされるピロリ菌は、現在では2種類の除菌薬(抗生物質)を朝夕1週間にわたって飲むことで除菌できるようになりましたが、1回の除菌治療で除菌が成功するのはそのうちの7~8割程度といわれています。
除菌が成功するかどうかは体質的な問題や菌の種類などによりますが、アルコール摂取が治療に悪影響を及ぼすこともあります。
ピロリ菌の除菌は、除菌薬と一緒に胃酸を抑制する薬が処方されるのが一般的です。 これは胃酸が除菌薬の効果を低下させるためで、特に除菌が必要な人は胃酸過多の傾向があるので、確実に除菌するために薬で胃酸を抑えながら治療を行なうのです。これに対し、お酒が胃の中に入るとアルコールの刺激によって胃酸の分泌が促されてしまうので、胃酸が急増して除菌薬の効果が低下してしまいます。
つまり、除菌治療をしているときにアルコールを摂取すると、除菌の成功率を下げることにつながるというわけです
一方、ピロリ菌の除菌薬は強力な抗生物質なので、最終的に肝臓で分解して無害化する必要があります。
同様に摂取したアルコールは肝臓で分解する必要があるので、除菌治療の最中に飲酒してしまうと肝臓に多大な負担が生じ、お酒が抜けにくくなったり、肝機能障害のリスクを高めたりする可能性もあるので、ピロリ菌の除菌治療をしているときには飲酒を控えることが大切です。

ピロリ菌はアレルギー予防に効果がある

ピロリ菌はその酵素によって胃酸を中和して胃壁に住み着き、慢性胃炎や胃潰瘍などの疾患を引き起こす原因で、人間にとって厄介な存在です。
しかしピロリ菌によってアレルギーの発症が抑制されるという報告があります。衛生状態が改善された世代では、寄生虫に感染することが減りましたが、反対にアトピー性皮膚炎や花粉症にかかりやすい傾向があります。
体内に異物が侵入すると、免疫グロブリンEが肥満細胞に作用して、粘膜の炎症を引き起こす物質を出させるためアレルギー症状が出ます。ピロリ菌などの寄生虫に感染すると、それぞれが持つ物質の影響で肥満細胞はグロブリンEからの刺激を受け取れなくなります。
ある実験では、ピロリ菌抗体を持っている人は花粉症になりにくいですが、抗体を持たない人の半数が花粉症の症状を感じています。
しかし無害な存在ではないことから、アレルギー発症を抑制するというだけで重宝されることはないと考えられています。

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